「PS3」と一致するもの

PC用の液晶ディスプレイをPS3につないだところ、あるディスプレイでは画面が実際よりも縦長になってしまったそうだ。 これは、横の解像度は1920ドットでフルHDテレビと同様のところ、PC用は縦が1200ドット、テレビは1080ドットとPC用が縦に長く、さらに画面全体に描画してしまうためにこうなってしまうようだ。 中には黒い帯で補正してくれるディスプレイもあるようなので、PC用のディスプレイをフルHDテレビの代替としても兼用しようとする場合には注意が必要らしい。

PS3のハードウェアの完成度が高いと言う評価が出ている。 冷却とサイズや騒音などとの問題を、大型なヒートシンクとファンを利用することで、基本に忠実に解決しているらしい。 また一方、">PS2のゲームソフトがPS3では一部動作しない問題も、PS2時代にハードウェア情報を公開しすぎたせいで、ハードウェアを直接操作するソフトが増えてしまい、PS3でのエミュレーションがうまくいかない、とも解説されている。 読んで色々と参考になった記事だった。

予想していたことだしあまり驚かないが、">PS2のチップを搭載することにしてもPS2のソフトのうち、200タイトルがPS3では動作しないそうである。 今後アップデートを通じて改善していくとのことだ。 まあ、もともとPCを使っていれば、仕組みがまったく違うハードウェアで同じソフトが動くほうが凄い事なのだが、それをやると明言した以上、貫徹するまでユーザーは納得しないだろう。

Core 2 Extreme QX6700と言う、4コアCPUを搭載したマシンがデルから発表された。 それに少し遅れて、EPSON Directなど、他のメーカーからも同CPU搭載のマシンが発表されている。 Core 2 Extreme QX6700とは、Core 2 Duoを2つ内蔵した形になっており、合わせて4コア内蔵している。 Extremeシリーズはゲーマーなどハイエンド向けの商品だが、Intelは一般消費者向けにも、Core 2 Quadと呼ばれるシリーズを展開し、マルチコア化を進めていく予定のようだ。

この4コアCPUの能力だが、ベンチマークの結果などを見ていると、とにかくそのソフトウェアがマルチコア処理に対応しているかどうかがポイントのようだ。 対応していればCore 2 Duoよりさらに大幅な速度向上が見込めるが、対応していなければほとんど変わらないらしい。 ゲームについても未対応のものがほとんどで、私の使用状況から見ると、恩恵を受けるのはアンチウイルスソフトウェアくらいと言っても過言ではないだろう。

こうして技術の進化を見ていると、つい先日Core Duoが発表されてブームとなったように思っていたが、それがあっという間に4コアになってしまった。 PS3のCellチップは9コアを内蔵すると言う事で、ゲームに特化するためのとてつもない性能だと思っていたが、PCでもこれくらいが当たり前になるのも、そう遠い未来でもないように思えてきた。

PlayStation 2はPlayStation用のゲームも遊べると言うことで、過去のゲーム資産を引き継げたが、これはPS3でも同様らしい。 その実現方法だが、結局のところPS2のチップを同時に内蔵して、対応するというものらしい。 ただ、これは初期に限った話になる見込みで、本来ならばPS3のCellチップでエミュレーションすることになっていたようだ。 どうも間に合わなかったように見える。 他にも発売日当日から、いきなり最初のファームウェアアップデートがあるなど、かなり泥縄式である。 泥縄式は私も図らずも得意とするところであるが、発売日の延期に始まり、このようなごたごたが続いているのは、やはりソニーの技術力の問題なのだろうか。

第5世代iPodのごく一部に、Windowsに感染するウイルスが混入したまま出荷された製品があったと報道されている。 先日、マクドナルドのMP3プレーヤーでも同様の事件が起こり、SlashdotではMacと来ればiPodではないのかとか、だからマクドと略せば良いやんか、などと言う人たちが続出していた。 その直後に、本当にiPodでもウイルスが混入してしまい、なんとも皮肉だ。 AppleはWindowsに感染するPCなので半ば他人事のように「Windowsの脆弱性は遺憾」と言っているが、Mac OS Xに感染するウイルスだったらそれこそ物笑いの種だし、いずれにしても出荷前に発見できなかったことは事実だろう。

しかし、携帯電話やiPodなどが高度化していく一方、ウイルスの方もいろいろなものが発生していて、驚くばかりだ。 そのうち、PS3に感染するウイルスなども現れるのではないかと思ってしまう。

ITproの記事の見出しにもあるように、正に電撃的なPS3の値下げ発表があった。 今日行われた東京ゲームショウで、下位モデルで6万2790円だった価格を4万9980円まで値下げしてきたのである。 Wiiの2万5000円にはまだ差があるが、これでXbox 360が価格面でPS3の脅威となることは、実質ないと言えるだろう。 と言うのも、HD-DVDプレイヤーとXbox 360を合わせた価格と、Blu-rayプレーヤー内蔵のPS3の価格はほとんど同じか、むしろPS3が安くなるからだ。

一方、下位モデルには搭載しないとされていたHDMI端子も搭載されるようになり、HD画質でPS3を楽しめるようになる。 PS3単体に関して言えば、HDMI端子の有無でモデルの差別化が出来なくなるかもしれないが、例えば液晶テレビに関して言えば、HDMI端子を備えたテレビが多く売れるきっかけになるかもしれない。 これはいい決断だったと思う。

一方、バッテリー騒動でダメージを受けているところに、元々ハードウェアは赤字のPS3をさらに値下げすることで、さらなる財務体質の悪化がおこるのではないかと懸念する声もあるようだ。 確かに、ゲーム機のシェアは値下げによって獲得できるのかもしれないが、利益が得られないのであれば大変なことになる。 もちろん、値下げしても十分に利益を得られると計算しての決断だと思うが、それにしても大胆な決定だなと思った。

各所で報道されているものの、Xbox 360向けにHD-DVDのプレーヤーが登場するとのことだ。 価格は2万円ちょっとで、Xbox 360のもっとも安いパックと組み合わせれば、5万円程度でHD DVDの再生環境が整うらしい。 6万円強するPlayStation 3のBlu-ray再生環境より安いとのことだが、果たしてこの価格差はブランド力を覆すだけの差なのかは疑わしいところだ。

IT mediaの記事の副題にあるように、「Xbox 360が、先行者メリットを生かし切れないままライバルの登場を迎える」と言うのが現在のXbox 360をもっとも良く表しているように思う。 1年も先行していた次世代機競争なのに、魅力的なゲームタイトルを用意できずに結局PS3やWiiの登場を待っているような状態になってしまった。 なんとももったいないように思うのだが、Microsoft社内ではどのように考えているのだろうか。

SCEの次世代ゲーム機であるPS3の量産に遅れが出ている、と同社社長の久多良木氏から発表があったようだ。 PS3の生産については、既にBlu-rayの規格決定が遅れたために生産できず発売延期と言う自体になっていたが、ここに来て再度遅れが出るようだ。

SCEでは出荷数を抑えて日米での発売日は「死守する」そうだが、ヨーロッパでの発売は延期するなど、大きな影響となっているようだ。 今回の問題はBlu-ray用の青色半導体レーザーの部品が、予定通りに量産化できなかったというものだ。 現在は問題は解決したようだから、しばらくすれば解決するだろうが、当初は異常な品薄は覚悟する必要があるだろう。 私は当初Xbox 360もそれなりに販売を伸ばすと思っていたが、あまりそう言ったニュースを聞かないので、少なくとも日本では「PS3待ち」の状況なのだろう。 Xbox 360の様に、アメリカでは人気で予約待ち状態なのに日本ではさっぱりだった、なんて状況は想像できないから、当面は混乱することが予想される。

ゲーム自体が登場していないから何とも言えない部分はあるが、PS3自体はおそらくかなり売れて、結構なヒット商品になるだろう。 ただ、ソニーグループとしてみた場合、グループ内で供給するはずだった部品の量産化が間に合わず発売が延期されたわけである。 記事中にもあるが、最近バッテリーのリコールで大問題を起こしたばかりで、全体の士気に関わらないかどうかが問題だろう。

ITproに「『失ったものを取り戻したい』---任天堂岩田社長が『Wii』に込めた想い 」と言う記事が載っている。 任天堂の岩田社長に、Wiiについての考え方をインタビューしたものだ。 やや古い記事だが、読んでみたら大変興味深かった。 インタビュー中で岩田社長は「Wiiは次世代機ではない」としているが、Xbox 360、PS3、Wiiという「次世代機戦争」の中で、ゲーム機としてトップに立つのはWiiではないか、そう感じさせるインタビューだ。 E3での新製品発表について書いた以前のエントリーでも触れたが、ユーザーがどう楽しめるか、そのことをよく考えて作られたWiiは、「遊ぶ」と言うことで一つ上を行っているのではないだろうか。

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