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食事: イスラエルでの日本食

イスラエル人が日本食レストランに連れて行ってくれた。 ありがたい気遣いだが、せっかくならご当地物が食べたいものである。 ただ、このお店ではなかなか面白い体験が出来た。 人生初の、海外での北朝鮮の民間人との遭遇である。

このお店はFujiyamaといって、シェフ(板前?)は日本でトレーニングをしたという若い中国人男性だった。 給仕をやっている男性の方はどうもイスラエル人(かどうかはわからないが、とにかく西洋人)で、女性の方が北朝鮮人とのことだった。 日本にも在日朝鮮人の人たちがいるが、海外では板門店で軍人を遠くから眺めたくらいで、民間人は会ったことがなかった。 板前が中国人だというので、彼女も中国人かと思っていたが、実は北朝鮮人だったというわけだ。 まあ、ただそれだけの話なのだが、なかなか得難い体験だった。

イスラエルでは寿司がよく知られるようになって来ていて、Tel Avivにも寿司バーがどんどん増えてきているらしい。 このFujiyamaでも握り寿司と巻き寿司を提供していた。 Fujiyamaは日本食レストランと言うことになっていて、刺身やうどん(スープと言う扱いになっている)、揚げ物などが売っていた。 私は「握り寿司盛り合わせ」なるセットを頼んだが、鮭以外は正体の良くわからない魚だった。 寿司飯が変にもっちりしていて味も薄かったが、この方が地元の人たちは食べやすいのかもしれない。

まあ、そんなこんなで農林水産省には頑張って啓蒙活動をしていただかなければ、と改めて思ったわけだが、きちんと「Toda raba」「謝謝」「カムサハムニダ」と言って帰ってきた。 やはり外国人から自国語で挨拶されると嬉しいもので、彼らも喜んでいたようだった。

: 女教皇ヨハンナ

ドナ・W・クロスの「女教皇ヨハンナ」は、9世紀に存在したと言われている、女性の教皇の生涯を描いた小説である。 このヨハンナは、女性が抑圧されて生きていた時代にもかかわらず、男装してはいたものの、最終的には教皇の地位にまで上り詰めたとされている人物だ。 しかも、最後は子供を身ごもり、出産したことで男装がばれ、直後に死んでしまうと言うドラマチックな人生を過ごしたそうだ。 タロットカードの一つに「女教皇」があるが、それはこのヨハンナをモデルにしているとさえ言われている。 この小説では、出来るだけ事実を基にしながら、ヨハンナの生涯を脚色して描いている。

この小説を手に取ったのには二つ理由がある。 まず、これを買ったときにちょうどダ・ヴィンチ・コードを読んでいる途中だったのだが、その隣に並んでおり、同様にキリスト教のタブーを扱った小説であったからだ。 これには私の歴史小説好きも関係しているだろう。

もう一つの理由は、実は私はかなり前から一つの小説を構想していて、その主人公の一人が大出世を遂げる女性、と言う設定だったからだ。 まあ、構想というのも気恥ずかしいほどで、ほとんど何もない状況なので、その立身出世がどのように行われるのか、ヒントになるかもしれないと思って読んでみたのである。

このヨハンナの性格は賢く、そして非常に好奇心が強いと言うことになっている。 やはり、知識を得るためには意欲を持たなくてはならないということか。 時に好奇心が強すぎて、余計な発言をしてしまうなど、作者がヨハンナを出しゃばりとして描こうとしているのか、物事に積極的な人物として描こうとしているのか、よくわからなくなる部分もあった。 後書きにある著者の言葉を借りれば、「強い意志をもって夢を追いかける女性には必ず道が開けた。本書はそうしたある女性の物語である」となっているので、きっと後者であるのだろう。 前者のような印象を持ってしまうのは、もしかしたら、私が男で心の中で差別的な意識を持っているからなのかもしれない。

映画: 「ポセイドン」の感想

ワーナーブロス配給の映画、「ポセイドン」を観てきた。 ストーリーは、豪華客船が大津波によって転覆してしまい、そこから脱出する人々を描いている。 まあ、この一言でこの映画の9割以上が語られていると言っても良いだろう。 そこには、登場人物の人生模様や、背景、なぜ津波が起きたのか、その後どうなったのか、等と言った、脱出劇以外のストーリーはほとんど無い。 最後まで誰が主人公なのかよくわからず、脱出してそれで終わってしまう。

災害からどうやって生き延びるか、がテーマだとしても、きちんと科学的な考証がなされているのか疑わしいし、正直なところ、この映画で監督が伝えたいことがさっぱりわからなかった。 悲しかったのは、アジア風の従業員が、金に釣られて道案内を申し出るのだが、白人に蹴落とされて真っ先に死ぬのである。 向こうの社会が、アジア人をどのように受け止めているのか、が示唆され、不愉快な描写だ。

と言うわけで、「ポセイドン」は他人におすすめすることは、あまりできない映画だった。

: 「ウェブ進化論」を読了

読み進めていた梅田望夫氏のウェブ進化論を読み終えた。 Web 2.0について、「あちら側」(ネットワークを介した先)と「こちら側」(ローカルのコンピュータ)と言う、印象的な言葉を使いながら、わかりやすく説明している。 多くの人に読まれているのもうなずける内容だった。 私も、最近のWebのトレンドについて全く知らなかったので、興味深く、半ば興奮しながら読むことが出来た。

「ウェブ進化論」では、GoogleやAmazonと言った「Web 2.0企業」だけではなく、「旧世代代表」のMicrosoftなどについて、企業の(創業者の)思想や、その時代背景などを解説している。 私はIT業界とはあまり縁のないところで働いているし、経営に携わっているわけもない平社員だが、こういう「どういう考え方で行動し、成功してきたか」と言うことは、非常に面白いと思っている。 その考え方をそのまま当てはめられる部分は少ないが、自分の人生戦略を考える参考にならないだろうか。

そう言えば、SNSに魅力を見つけられるかも、とも思って読んでいたのだが、SNSについては次のように触れられていた。 梅田氏は、SNSは人間がどのような関係で連鎖しているのか、の巨大地図を構築する過程、と述べている。 また、「人々をテーマごと、局面ごとに評価する」という「人間検索エンジン」とも言うべき仕組みへと発展する可能性を内在しているのである、とも述べている。

何となく、嫌悪感を覚えたのは、私が他人との関係にあまり積極的ではないからだろうか。 もっとはっきり言えば、人間関係がヘタ、と言うことなのだが、だからだろうか。 人間関係を把握すると言う仕組みが、やはり気持ち悪いし、そんな情報まで営利組織に提供してしまって良いものなのかと不安になってくる。 もともとの閉じたコミュニティと言うことや、コミュニケーションのシステム化への違和感もさることながら、気がつかなかった不安感も、感じるようになってしまった。 もちろん、先入観があって読んだから、と言うこともあるのだろうが、先入観を払拭することは出来なかった。

SNSへの不安はさておき、この「Web 2.0」による変化はどのように広がっていくのか、その次の大変化があるとすればどのように起こるのか、いろいろと興味は尽きない。 うまくまとまらないが、「ウェブ進化論」のおかげで知的好奇心がずいぶんと刺激された。 面白い本だったと思う。

日常: 夢みたあとで

籟・来・也のレビューを書いた時にも触れたが、私はGARNET CROWの「夢みたあとで」が好きで、良く聞いていた。 今日も運転中にiPodから音楽を流していたのだが、途中で「夢みたあとで」が流れてきて、思わず泣きそうになった。

と言うのも、以前書いた仕事と人生の変化に伴って、私の身の回りで「夢みたあとで」の歌詞と共通するようなことが起きているからだ。 気を紛らわせるためにこの週末はいろいろと更新しようと努めてきたが、やはり、これを書いておかないとすっきりしない気がする。

けれども、内容の詳細は書かない。 松本零士の創ったキャラクター、キャプテンハーロックはこう言っている。 「思い出は俺の心の中にしまっておく ここが一番安全だ」

仕事: 仕事と人生

知人が結婚したとか、昔付き合っていた相手の消息がわかったとか、そんなことで今日一日動揺していた。 知人の結婚はおめでたいことだし、付き合っていた人も今は仕事を頑張っているようで、知ることが出来たこと自体はとても嬉しいことだ。

だが、どうしても自分を比較対照して考えてしまう。 このまま行けば、私の仕事と人生が、今年中にこれまでと大きく変わる可能性が極めて高い。 私は、私という人間は、その変化に対処していくことが出来るのだろうか? 自分の仕事は、自分の人生は、果たしてこれからどうなっていくのだろうか。

映画: Interview with the Vampire

以下は旧サイトからの移行データ。 映画の感想は独立したページを作っていたほど数があるが、自分の目で見ても、Blogに移行させたいと思うようなまともな感想がほとんど無い。 この感想はまともな方だが、もうちょっとましな文章は書けないのか、と思ってしまう。 ただ、今書いたからと行ってましな文章が書ける自信はないので、とりあえずこの感想については及第点を与え、ここに移行しておこうと思う。 同様に、旧サイトからの移行データは、それなりの水準にあると思われるものだけにとどめることにする。


現代アメリカに生きるヴァンパイアがインタビューに答えて自分の半生を語る、と言う、面白い発想の映画です。 主演がブラッド・ピット、助演がトム・クルーズで、二人ともいい味だしてます。 特にトム・クルーズ。 彼のシャープな顔ほど、ヴァンパイアに似合う顔は無い、と言いたくなるほどはまり役です。

続きを読む "Interview with the Vampire" »

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