IrodorI One-Poem World

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IrodorI One-Poem Worldの検索結果

Web: HTML5とXHTML

このところ、SVGなどの(私にとって)新しい技術について調べることが増え、自然とHTML5への興味も高まってきた。 これまでは各ブラウザの対応状況をhtml5test.comで見るくらいで、Safariの対応の遅さに意味もなく歯がゆい思いをしてきた程度だった。 ちなみにSafari 9でもスコアは555点満点のうち400と、ChromeやFirefoxに大きく引き離されているし、Internet Explorer後継のMicrosoft Edgeにも(ほぼ同じスコアだが)追い抜かされている。

現在このサイトはXMLベースであるXHTML 1.0 Strictを使ってマークアップしている。 HTML5は従来のHTMLのように、タグを省略するなど、ある程度「ゆるく」マークアップできる言語のようだ。 しかし個人的にはきちんと要素の範囲を指定して、文書構造がはっきりするXHTMLの方が好みだ。 HTML5では、XMLをベースとしてXHTML式にマークアップすることも可能なようで、XHTML5と呼ばれているようだ。 Google検索で調べてみるとすでに5年以上前からこの違いについて解説しているサイトがあり、自分の不勉強が恥ずかしい限りだ。

HTML5では文書構造を示すための要素としてsection, article, nav, aside, header, footerが追加されていて、文書の意味づけがより明確に行えるようだ。 この辺りを厳密にやろうとすると、Movable TypeのテンプレートをCSSも含めて相当書き換えないといけなくなりそうだ。 また、現在のテンプレートはMovable Typeのテーマ機能を使うためと思われるが、div要素の入れ子構造が深くて、あまり好きではなかった。 これを機会に、よりシンプルなマークアップになるようにしてみたい。 それに伴って、個別記事のマークアップも変更しなければならないかもしれない。

ただ、XHTML5でマークアップするには、サーバー側のHTTP応答ヘッダを変える必要もあるなど、やや敷居が高い。 しかし従来のHTMLの延長で、限りなくXHTML5準拠に近いというような方法は可能なのではないかと思う。 HTML5への移行を、今後のサイト更新の目標の一つとしていきたい。

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Apple: Macworld関係記事・レビュー

MacBook AirとTime Capsuleが発表されたMacworldだが、関連する記事をいろいろ集めてみた。

全体
基調講演の内容がiTunes Storeで入手可能
4つのテーマで語られた基調講演
MacBook Air
MacBook Airの神髄は引き算のデザイン: なるほどと思わせるAppleの考え方の解説記事
Gallery: MacBook Air
意外に少ないカスタマイズ内容など
ユーザーはMacBook Airのバッテリーを交換不可能
MacBook AirとProのサイズ比較: Proのユーザーとしては刺激的
電源アダプタはMagSafe: L字型になっているのが良い
Time Capsule
Time Capsuleの端子類はAirMac Extremeを踏襲
ギャラリー: Time Capsule: Mac miniと重ねてもよさそう

旅行: 伊豆観光その2・下田〜西伊豆

浄蓮の滝 浄蓮の滝のわさび畑

修善寺温泉を見物した翌日は、下田方面に向かった。 まず向かったのは浄蓮の滝。 演歌「天城越え」にも歌われており、滝壺のそばには歌詞が彫られた碑もあった。 近くではこの清流を利用したわさびの栽培も行われており、お土産も販売されていた。

晴れた相模灘

修善寺温泉では曇り一時雨、と言った天気であったが、良く晴れていて相模灘の景色がよく見えた。 写真に写っている島影は、大島と利島ではないかと思われる。

石廊崎

伊豆半島の先端、石廊崎にも寄ってみた。 私は石廊崎漁港のところに車を停めたが、県道16号をもう少し西に向かったところにも駐車場があるようであった。 駐車場からはしばらく徒歩になる。

途中にテーマパークの跡らしき施設もあるが、その先に石廊崎灯台がある。 さらに進むと岬の先端まで行くことができ、相模灘から駿河湾まで見渡すことができた。 岩壁は流石に険しく、荒々しい波を感じさせるものであった。 先端近くには岩のくぼみに建てられた石室神社があり、お参りしておいた。

恋人岬

石廊崎からは西伊豆方面へ国道136号をひたすら進む。 カーブやこう配のきついところもあるが、よい天気と言うこともあり、運転するにはなかなか楽しいところであった。 この日最後の観光地、恋人岬へ向かう。

恋人岬では、むかし漁師の男と村の娘が鐘を鳴らし合ってお互いを確認したと言う伝説があるそうで、それにあやかって鐘が設置されている。 また、2009年のバレンタインデーまでに結婚と日付が入った「恋の定期券」(「途中下車できません」とも書いてある)なる看板もあり、あの手この手でムードを盛り上げようとしていた。 年末であるせいか、来年のバレンタインデーではなく、再来年と言うあたり、妙なところで現実的だ。

写真にある石の輪はのぞくと富士山が見えるというものなのだが、あいにく雲がかかってしまって見えなかった。 しかしそのことを残念そうにしている人は、私以外にはあまりいるように見えなかった(笑)。

モバイル: DoCoMoの2007年秋冬新モデル

DoCoMoから、携帯電話3キャリアの中では最後の秋冬モデル発表があった。 905i/705i合わせて23機種の発表で、「欲しいケータイがきっとある」と言うだけのことはありそうだ。 新機種のテーマは「世界」「映像 エンタメ」「便利」「安心」とのことで、私が気になるのは「世界」と「便利」。

「世界」とは905iシリーズ全機種が対応するGSM/3G方式での海外ローミングのことのようだ。 世界154カ国で、日本人の渡航先の99.8%をカバーしているそうだ。 通信方式が異なるなどの難しさはあるだろうが、auにも早く頑張ってもらいたいところだ。 一方の便利については、地図アプリが標準でインストールされるなど、auのEZナビウォークへ本格的に対抗しようと言う意図を感じさせられる。

端末については縦にも横にも開くというP905iが気になるところ。 VIERAやAQUOS、Cyber-shotなどの家電ブランドの名称をつけた端末が多いのも面白い。 これまでソフトバンクが力を入れていた印象がある薄型についても、9.8mmの厚みのμシリーズや、FOMAワンセグで最も薄い12.8mmのP705iなど、ドコモもさらに力を入れてきたように思える。 今後のMNPはどのように推移するだろうか。

コロプラ: コロプラに時刻によって絵柄が変わるType2テーマが登場

コロプラのGMさんが引っ越しを行い、記念のアイテムとして限定アイテムがプレゼントアイテムになっている。 なんでも1週間しか入手期間が無い期間限定アイテムと言うことで、私もとうとうサイト登録をしようかと思っている。

このアイテムが面白いのはそれがType2と言う種類のテーマであること。 昼・夕方・夜の時間に応じて絵柄が変わるようだ。 今回はイギリスの街並が再現されているらしい。 今後もType2テーマはこうしたプレゼントアイテムになるのだろうか。

一方、AdLocalと言う新しい広告方式も始まった。 位置情報を基に、その地域に合わせた広告が出るようだ。 私も何度か位置登録してみたが、確かにその付近の地名をキーワードにしたような広告が出てくる。 こんな広告があるとは知らなかったが、面白い広告方式だと思う。

コロプラ: コロプラが正式サービス開始から2周年

私も2831コロニーとして参加しているコロプラが、正式サービスの開始から2年を経過した。 まずはGM氏に日ごろのサービスの提供を感謝したい。 本来は5月1日が記念日だったが、ここに書くのが遅れた。

私のコロニーは相変わらずコロわらしに憑かれた状態で、2000人ちょっとの人口でうろうろしている。 喉の潤いLv49は既に2つ確保して、1つはダイエットの流行Lv49と交換してもらった。 もう1つ手に入ればお祓いしようと思っているのだが、なかなかプレゼントしてくれない。 お金は落としてきてばかりなので、安いテーマを買うなどしてうまく消費している。

2周年に合わせて新しい要素も加わった。 アイテムパックというもので、アイテムをまとめたものをやり取り可能になる仕組みだ。 やりとりには数字のコードを使うが、これには2種類あって、中身を確認するだけのコードと、中身を入手できるコードがある。 GM氏によれば、これらのコードを使って、RMTを行うことを想定しているようだ。 これらのやりとりにはコロニーIDが出てこないので、ネットオークションなどを使えば、コロプラ世界の中では匿名で売買が可能となるようだ。 また、匿名といえば掲示板の私信モード(当事者以外からは投稿が見えなくなる)が追加されたので、場合によっては私信モードでのアイテムパックのやり取りも行われると思われる。

このRMTを念頭に置いたアイテムパックという仕組みだが、果たしてうまく利用されるだろうか。 コロプラというゲームの性格からして、そもそもが他人と競争するようなものではないし、時間をつぎ込んだから急速に発展するというゲームでもない。 そうすると、コレクション的な目的で利用されることが考えられるが、そこにどれだけの需要があるかは未知数である。 ゲーム内通貨のプラをRMTする方が、利用者は多いように感じる。 あるいは、コロニーを新しく作り直したいがアイテムのコレクションは継続したい、と言うような場合に便利に思えるが、コロニーを落としてもアイテムパックは有効なのか、無効であるならば一時的なコロニーの複数所持はゲーム規約に抵触しないのかなどの疑問がある。

ただ、GM氏の書き込みによると、まだアイテムパックは計画の一部らしいので、今後の動きによっては大きく意味を持つようになるかもしれない。 どんな機能追加になるのか、楽しみにしている。

写真: 光都東京・LIGHTOPIA 2006の写真

東京ミレナリオ

年末の一大イベントになっていた、東京ミレナリオと言うライトアップだが、2005年の年末でいったん中止となっていた。 理由は東京駅中心の工事のためらしい。 代わりに2006年の年末に行われていたのが、LIGHTOPIAと言うイベントである。 東京ミレナリオは写真のようにかなり綺麗で好きだったので、あまり期待していなかったものの、LIGHTOPIAにも行ってきた。 写真を整理していたら見つけたので、この機会に掲載しておく。

シティスフェアー(紫) シティスフェアー(緑)

東京駅の駅前にあるのがこのシティスフェアー。 世界最新技術を駆使して作られた大型球状プロジェクターらしいのだが、そのすごさがあまり伝わってこない。 色が様々に変化するのだが、単にそれだけと言う感じだった。

エメラルドクラウン(丸ビル)

このエメラルドはテーマカラーとなっているらしいが、ビルがこのようにライトアップされても、「これだけ?」と言うのが正直な感想。 丸ビルと新丸ビルだけがこのエメラルドクラウンと言う景観照明になっているので、インパクトに欠ける。 しかも一方は活動中で窓からは白い光が漏れているのに、もう一方は工事中で真っ暗で、統一感がない。 特にオフィスの光が不規則に点灯しているのが台無しで、せめてこの期間中のみカーテンを閉めるなどの工夫が欲しかった。

和田倉橋と周辺の景観照明

行ったのはもう年の瀬だったが、見に来ている人はほとんどいなかった。 この和田倉橋などは顕著だが、ミレナリオに比べて道が暗かったので、人が大勢来ていたら事故の元だっただろう。 ここは水辺だったので、水面に映る光が綺麗に見えた。 奥にあるパレスホテルがエメラルドクラウンの照明を行っているが、やはり浮いている。

アンビエントキャンドルパーク(滝) アンビエントキャンドルパーク(噴水)

私が見て回った中ではもっとも綺麗だったと思われる、皇居外苑のアンビエントキャンドルパークである。 滝の形をしたものや通常の形の噴水の水をライトアップしており、派手ではないもののなかなか幻想的で良かった。 ただ、ここは特に足下が暗かったので、人が大勢来ていたら大変なことになっていただろう。 全体としては人がほとんど訪れていないのが納得の内容で、早くミレナリオが再開されれば良いなあと思った次第だ。

コンピュータ: 2007 International CESでのビル・ゲイツ氏の基調講演

2007年のCESでもMicrosoftのビル・ゲイツ会長が基調講演をしたそうだ。 2008年7月に引退することが決まっているゲイツ会長の講演と言うことで大勢の人が集まったようだ。 ただし、来年のCESでもゲイツ会長の講演は続くようだが、来年こそが最後の基調講演となるようだ。

今年の基調講演のテーマは「Connected Experiences」と言うことで、PCを中心とした周辺機器の接続によってどのようなことが経験できるかと言うことらしい。 確かに今のMicrosoftは、PC本体そのものは作っていなくてもOSのWindowsを持っているし、ゲーム機Xbox、音楽プレーヤーZuneと、周辺機器の幅を広げてきている。 Windowsの搭載される機器もPCだけではなくPDAや携帯電話、車、POSやアーケードゲーム機などの組み込み用途にまで広がってきている。 これらは必ずしも全てがネットワークでつながっている訳ではないが、これらを組み合わせたときにどれだけ使いやすく使えるかと言うのはこれから重要になってくると考えられる。

Appleも同様に家庭内のネットワーク化を目指そうとしているようにみえる。 一つのメーカーでホームネットワークのミドルウェア・アプリケーション開発を行っているのはApple、Microsoft、ソニーだけだと言う意見もある。 唯一の日本国内メーカーであるソニーは、PS3がいまいちぱっとしない状況だが、今後どうなるだろうか。 対応製品の数からしてMicrosoftの優位は揺るがないように思うし、同じくMacと言うコンピュータを中心に商品展開していくAppleは、やはり数が理由でMicrosoftに勝つのは難しいのではないだろうか。 そう言う意味ではソニーのゲーム機からと言うアプローチは可能性があったと思うが、結局のところPCに近づいてしまったPS3で戦っていくのはやはり難しいのではないかと感じた次第だ。

Blog: 「より良いブログを作るための10のコツ」を自己チェックしてみた

始めたからには読ませたい--より良いブロガーを目指すための10のコツ」と言う記事があったのでつい読んでしまった。 「あなたがせっかく更新したブログを誰も読んでくれないならば、投稿せずにその内容を紙ナプキンにでも書き殴っておいた方がましではないだろうか。」などと、ちょっと挑発的だが、私の心にちくりと本質を突いてくれた。 10のコツにまとまっているので、それぞれ自分がどのようにしているのかチェックしてみたいと思う。

目的を明確にする

いきなりダメだと言われた感じである。 確かにブログはテーマを絞って目的を明確にした方が良いと書かれたものを見た覚えがあるが、自分のためのサイトなので実践はしてこなかった。 「始めたからには読ませたい」と思った場合には明確にした方が良いのだろうが、いくつものサイトを維持するのは手間だし、なかなか難しい。

視覚的にアピールする

サイトの可読性は最低限クリアしているつもりだが、アピールしているかと言うと肯定は出来ない。 ただ、現状では手を付けていないが、カテゴリーごとに多少配色を変えたりするために、基本的な部分では意図的におとなしい配色にしている。 苦笑せざるを得ないが、ある意味では特定のテーマに絞りきれていない現状を良く表していると思う。

適切なツールを使用する

Movable Typeを利用しているだけでは十分なのか不十分なのか、記事の書き方ではよくわからないが、私自身はもう少し楽になればと思っている。 Movable Typeの良いところはプラグインでその辺りを改善できることで、例えばBetter File Uploaderによる画像アップロードの簡便化は良い例だと思う。 HTMLのマークアップについてももう少し楽になれば助かるので、プラグインを探してみようと思う。 ただ、この項目の達成度はそこそこだと思っている。

ナビゲーションを容易にする

これも記事に書かれていることは一応達成しているが、私としては不十分だと思っている。 というのも、「メインコンテンツ」と考えている旅行記やゲーム関係の記事などは、もう少し体系的にまとめる必要があるからだ。 カテゴリーをもう少し細かく分ければ良いのかもしれないが、細分化しすぎるとまたわかりにくくなるし、最終的には人間がまとめる必要もあると思っている。

読者を惹きつける

この項目は日本とアメリカなどでの匿名性への意識の違いがあって、そのまま導入することはできないが、読者の信頼を考えてサイトを作ると言うのは当然だと思う。 ただ、私の場合は(少なくない数の個人ブログはそうだと思うが)一番の読者が私自身と言うのもあるし、読者からの反応を多くもらえるような質・量に至っていないので判断が難しい。 ただ、検索エンジンからどのような単語で検索されているかは、アクセスログやGoogle ウェブマスターツールでわかるので、サイトのどの部分が注目されているのかは判断できる。 残念ながら現状では私の意図とずれている部分があるので、ナビゲーションを容易にするなどして改善したいと思っている。

ブログ更新のスケジュールを確立する

これは一応毎日更新を目指しているのだが、現状はそうなっていない。 それぞれの日に書きたいと思うエントリーはあるのだが、実際に更新するのはまとめて、と言うこともしばしばだ。 だから、Movable Typeでエントリーを作成しても、公開はせずに下書きのままで保存しておき、時間のあるときに書き上げて公開している。 これはもう少し使いやすいツールがあることで改善できそうな気がしている。

簡潔を旨とする

長たらしいことを書く時間もないので簡潔にしたいと思っているが、平易に簡潔に書くと言うのは意外と難しいことで、わかりやすく説明していると長くなってしまうのもまた事実だ。 文章を定期的に書いていけばその辺も練習になるのではないかと思うので、今後の改善点としたい。

推敲してから公開する

これは常々反省しなければならないことだと思っていて、元記事にもあるように容易に修正可能なウェブコンテンツの利点を活用させてもらっている。 この辺も文章を多く書くことで少しでも練習になれば良いなあと思う。

RSSを利用する

Movable Type 3.3ではエントリー一覧はもちろん、検索結果でもRSS形式で公開できるようになっている。 特定の話題だけをRSSで取り寄せられるのはありがたい話だ。

全体としては反省すべきところばかりだが、技術的な面に関してはMovable Typeがしっかり作られていることが改めてわかった。 ここにあるコツだけが全てだとは思わないが、心に留めてやっていきたいと思う。

趣味: ピタゴラそうち?ビー玉ころがし?

NHKのピタゴラスイッチと言う番組がある。 有名だし記憶に残りやすいと思うが、玉を転がしたり、物を動かしたりして、最後に「ピタゴラスイッチ」と表示される。 とにかく色々なものをうまくつかって様々な動きを見せてくれるのが面白い。 そんなピタゴラそうちに良く似たようなことをして遊べるキットがあるとのこと。 これはどちらかと言うとレールの上で玉を転がしていくだけのようだが、節々で色々な動きをつけられるらしい。 また、冷蔵庫など磁石がくっつくところに設置できるのも特徴のようだ。

これを見て連想する商品が「スペースワープ」である。 これはレールを自在に組み合わせてパチンコ玉みたいなものを転がして遊べる。 まるでローラーコースターのようである。 これを冷蔵庫などの壁面に限定したことで、より日常に近づいて楽しみやすくなったのが上記の製品だと思う。

一方で、こうしたものは小学校の工作で作ったことがある。 工作用紙でレールをつくり、ビー玉を転がして遊ぶ「ビー玉転がし」である。 確かこれを初めて作ったのは小学校4年生くらいの図画工作の時間だったと思う。 その先生がなかなかのアイデアマンで、私の感性と良く合った工作のテーマを与えてくれた。 私が熱中していたのは、紙と発泡スチロールで作る飛行機(主翼に紐をつけて、くるくると回して遊ぶ)と、このビー玉転がしだった。 せっかくなので、このビー玉転がしの作り方を簡単に書いておこうと思う。 もうぼろぼろになっていると思うが、昔作ったものが確か実家においてあるので、帰国したら写真をアップロードしてみたい。

  1. 最低限用意するものは、工作用紙(厚みのある丈夫なもの、裏が方眼になっていると作りやすい)・セメダインなどの接着剤・カッター・カッター用の下敷き(新聞紙でも良いが、しっかりしたものが使いやすい)・ビー玉
  2. 他にあると便利なものは、洗濯ばさみ(接着剤が固まるまでとめておく)
  3. まず、基盤となる骨格を作る。私の好みは30cm四方で高さが50cmくらいのもの。
  4. 骨格は2cm幅の工作用紙を半分の1cmのところで90度に折り曲げて作る。これを直方体の辺の代わりにして、接着剤で固定する。強度が不十分なら二重にしたり、角に三角形に切った工作用紙を張るなどして補強する。
  5. まずは周囲を落ちていくだけの単純なレールを作り、骨格を補強する。レールはビー玉のサイズに合わせて、コの字型に作る。一辺よりもやや長いレールを作り、一番低いところに穴を開けて段々にビー玉が転がるようにする。
  6. 後は好みでレールを作っていく。急角度から一回転ループさせたり、分かれ道やエレベーターまで作って遊んでいた。

旅行: Van Gogh Museumで日本展を見てきた

AmsterdamのMuseumpleinにあるVan Gogh Museumで、10月22日まで期間限定の日本展(Japanse zomer: Japanese season)をやっていると言うので見てきた。 Van Gogh Museumはちょうど改修中で、一番広々としていた2階の展示室が使えず、常設展は全て3階と4階に押し込まれている感じだ。 前回見に来た時に既に一通り見てあるから、混雑している常設展は有名どころだけ見直すにとどめた。

特別展である日本展とは、Japanese seasonの名前が示すとおり、日本の春夏秋冬をテーマにしているが、その展示はあくまで全体の3分の1くらいである。 今回の展示では明治維新後の美術に注目していて、まず明治が鎖国を解除した後に天皇中心の政治体制になったことや、西洋の文化を取り入れつつ見事に融合させたことなどが紹介されていた。 明治時代にフィラデルフィアでの展覧会(万博?よく見てこなかった)で「ウェディングケーキ」状に美術品を展示して好評を博したそうだが、同じ展示方法を一部で採用していた。 ウェディングケーキ状とは、下から順に大きさの違う円柱を重ね、ケーキで言えばイチゴが乗っていそうなところに美術品を並べていると言うことだ。

次のフロアでは日本の四季をテーマに展示をしていた。 まず季語についての説明を行い、日本人は桜の花見が好きなことなども紹介しつつ、桜をモチーフにした焼き物などを展示していると言う具合だ。 ここでは常設展から拝借してきたと思われる、歌川広重の浮世絵とそれにインスパイアされたゴッホの油絵が並べて展示してあった。 もちろん多く並べてあるのは明治時代のもので、それに見慣れていない自分の無知さに改めて気がついた次第である。

さらに次のフロアでは、やはり待っていましたとばかりに東海道53次の浮世絵となる。 面白いのは単に広重の浮世絵(レプリカだと思うが)だけではなく、現代のその宿場付近の写真も紹介してあることだ。 ただこの写真、どこかの写真家が撮影したものらしいのだが、日本人から見ると、その辺りをイメージする写真ではない。 と言うか、写真だけ見てその場所を当てるほうがはるかに難しいし、その場所でない「付近」の写真も存在する。

例えば私の実家が近くだから良くわかるのだが、東海道53次第一の宿場町は品川である。 品川と言っても現在の品川駅の辺りではなく、京浜急行の北品川駅から新馬場駅の間辺りとなる。 宿場町として商店街も盛り上げている。 ところが、写真に載っているのはなんと五反田歓楽街である。 ミニ歌舞伎町と言えばわかりやすいだろうか。 宿場町の雰囲気としてはむしろ似ているのかもしれないが、場所も違うし、納得できない。 他の宿場町にしてもそうで、なんでそこを選んだのか良くわからないものが多い。

で、その五反田歓楽街をさらに写真に撮ろうとしたら「No pictures!」と言われて怒られてしまった。 確かに入り口辺りでカメラ禁止などと放送が流れていたような気がするのだが、興奮していてすっかり忘れてしまっていた。 言い訳になるが、他の美術館は基本的にはカメラOK(フラッシュはNG)で、だめなところではマークが出ているので、マークが全くなかったからいいほうに解釈してしまったのだ。 これからはしっかりと確認しなければならない。 でも実は、その前に他のびっくりした写真については撮影してしまっていた(ちょうど係員の背中で、気づかれなかった(汗))のだ。 まあ、ここでは建前上それは削除したことにして、私の記憶と言うことで話を続けたい。

東海道の最後は、江戸から見れば京都になるわけで、五条大橋と言うことになっていた。 使われていた現代の写真には、五条大橋の下に住む人たちの「家」などが収められていた。 これは写真が誤解なのか、説明文が誤解なのかよくわからないのだが、説明文にはなぜか「hikikomori」とある。 帰ってきてから考えてみると、どうも、社会の周辺にいる人たち、と言うことで「ひきこもり」と「ホームレス」を結び付けたようだ。 また、「日本では西洋より、社会だけでなく家族からの個人に対する期待がかなり大きい」などとも書かれていて、なるほど外から見ると本質は似ているのかもしれない。 写真と説明文を見たときはびっくりしたが、インターネットでもそう考える人はそれなりにいるようだ

思い切り脱線してしまったが、この日本展、なかなか面白かったと思う。 常設展の方が改修中だったのは残念だったが、その分この特別展は無料で見られるので、埋め合わせにはなっているのでないだろうか。 私も日本美術の勉強が出来てよかった(苦笑)。

: 彼女のカレラ (4)

麻宮騎亜氏による車をテーマにした漫画「彼女のカレラ」の最新巻である4巻を読んだ。 この漫画はPorsche 964 RSに乗る女性が主人公だが、変に外国車に偏ったりしていないので、色々な車が出てきて面白い。 また、古い車を取り上げつつも、やはりこだわらずに新しい車を取り上げている。 と言うわけで今回の巻では、トヨタからセリカが、日産からフェアレディZが登場している。 ストーリーは初期にあった「段々とPorscheの運転になれていく」と言う部分は薄れてきており、描かれる内容も徐々に非現実的になってきている。 とは言え、単に早さを競うだけではない車の楽しさを描いている、と言う点ではずっと変わらない部分があると思う。

映画: Mission: Impossible 3

トム・クルーズ主演のアクション映画「Mission: Impossible 3」を観てきた。 「スパイ大作戦」からのオープニングテーマは健在で、結構うれしくなった。 トムも再婚して、妻を守る立場を演じたかったのか、作中でもトムの演じる主人公が、結婚するシーンがある。 スパイ映画と言えば、美女が出てくるのが定番だったが、結婚までしてしまうのはちょっと意外だった。 きちんと伏線も張ってあり、おもしろいことはおもしろかったのだが、結局のところ明かされなかった謎も多かった。 アメリカのイラク侵攻を揶揄するようなシーンもあり、本国アメリカでの興行成績も気になるところだ。

他に私が気になったのは、Lamborghini Gallardoが出てきたことだろうか。 2000万以上もする車をほいほいと使い、終いには爆破してしまうのだから凄まじい。 スパイの作戦費用ってよほど大金が使えるのだなあと、なんだか感心してしまった。

映画: 「ポセイドン」の感想

ワーナーブロス配給の映画、「ポセイドン」を観てきた。 ストーリーは、豪華客船が大津波によって転覆してしまい、そこから脱出する人々を描いている。 まあ、この一言でこの映画の9割以上が語られていると言っても良いだろう。 そこには、登場人物の人生模様や、背景、なぜ津波が起きたのか、その後どうなったのか、等と言った、脱出劇以外のストーリーはほとんど無い。 最後まで誰が主人公なのかよくわからず、脱出してそれで終わってしまう。

災害からどうやって生き延びるか、がテーマだとしても、きちんと科学的な考証がなされているのか疑わしいし、正直なところ、この映画で監督が伝えたいことがさっぱりわからなかった。 悲しかったのは、アジア風の従業員が、金に釣られて道案内を申し出るのだが、白人に蹴落とされて真っ先に死ぬのである。 向こうの社会が、アジア人をどのように受け止めているのか、が示唆され、不愉快な描写だ。

と言うわけで、「ポセイドン」は他人におすすめすることは、あまりできない映画だった。

旅行: Madurodamでオランダ一周旅行

Den Haagの中心Scheveningenのおおよそ真ん中くらいに、Madurodamがある。 これは、オランダ国内で有名な構造物のミニチュアを160以上、所狭しと並べたテーマパークだ。 外から見ると結構広そうに見えるのだが、入ってみると見渡せるくらいの広さで、一瞬がっかりするが、実際に見て回り始めるとかなり楽しい。 特に、これまで観光してきた建物があると、その建物の全貌がわかったりして、新しい側面も発見できる。 ミニチュアと言って馬鹿にすることはなく、かなり精巧に作られていて、可動橋が上下したり、飛行機が滑走路へ移動したり(流石に飛行はしない)と、子供が楽しむだけではなく、大人が見ても思わずうなってしまうようなところもある。 どうもMadurodamオリジナルらしき建物もあるようだが、それでもオランダ国内の有名どころは、これでほとんど網羅されていると言えるだろう。 同じミニチュアテーマパークの東武ワールドスクウェアにも行きたくなってきた。

旅行: アムステルダムの動物園&植物園

アンネ・フランクの家に行ったあと、動物園と植物園に行ってきた。 町を東西に走る、ちょうどよいトラムの路線があったので、便利に使った。 だが、近くの駅に着いたのだが、場所がよくわからない。 と言うのも、持っていたガイドブック(地球の歩き方)では、ちょうど動物園のあたりの拡大図がなく、詳しい場所がよくわからないのだ。 しばらく歩いてようやく見つけたが、そもそも動物園の入り口の位置がわかっていなかったために見つからなかったことが判明した。 動物園は東西に細長い構造になっているが、その西側に入り口があるのであるが、トラムの路線は北側を走っているので、そこに入り口があると思っていたのだ。 まあ、私が方向音痴と言うこともあるが・・・。

アムステルダムの動物園はArtisと言って、動物園だけではなく、プラネタリウムや植物温室も備え、子供の遊ぶ遊具を用意するなど、総合的なテーマパークになっている。 広さも上野動物園くらいはあると思われ、家族連れなら一日中遊んでいられるような感じだ。 パンダやコアラと言った、いわゆる「客寄せ」と言った動物はいなかったが、他は結構いろいろな動物がいた。 人気があったのは、たまに首を動かすだけのライオンと、古タイヤで遊んでいたシロクマだろうか。 ペンギンは日本では非常に人気があると思うが、オランダではそうでもないようで、周りにはあまり人がいなかった。 猿山はないのかと残念に思っていたら、ぐるっと一周した最後(偶然そうなったのだが)にニホンザル(!)の猿山を見つけて、何とも嬉しくなってしまった。

一方の植物園だが、Hortusと言って、トラム沿いに動物園より市庁舎よりに行ったところにある。 元々は薬草を集めた植物園だったが、オランダ商人が全世界へ広がっていったときに、世界中の珍しい植物を集めたものが元らしい。 日本からの植物もいくつかあったが、私の目には雑草にしか見えなかった。 国によってありがたさが違うのは当たり前だが、なんだかおもしろかった。

この動物園と植物園、上にも書いたとおり、ガイドブックにはあまり大きく書かれていない。 と言うのも、入ってからわかったのだが、中の説明がほぼすべてオランダ語で、英語が多少わかったとしても、何が書かれているのかよくわからないのである。 これでは確かにガイドブックで大きく取り上げられないのもうなずける。

コロプラ: コロプラに新要素が追加された

コロプラに新しい要素が追加された。 「わらしシステム」がそれで、トップページの「その他」にある説明には「わらしが取り憑くと、アイテムやプラを消滅させたり、設定を勝手に変更します。」と書いてある。 現在確認されている「わらし」は「コロわらし」で、どうも一つのコロニーに取り憑くタイプのようだ。 おそらく、地域に取り憑くタイプも出てくるのだろう。

この「コロわらし」が行う「いたずら」だが、アイテムを勝手に置き換える、プラを寄付と称してなくしてしまう、ミサイルの設定をオフにする、等の他に、テーマを拾ってくることもあるようだ。 取り憑かれたコロを覗いてみると、画面の一番上に取り憑かれていることが表示されており、リンク先のページに、「どこで、どのアイテムを使えばお祓いできるか」がリストされている。 場所に関しては、ネット上の情報によると、取り憑かれたときに位置登録してあった自治体は必ず含まれるようだ。 旅行先などで取り憑かれ、気づかないうちに位置更新してしまったら悲劇だが・・・。 アイテムに関しては、そのアイテムを市場から購入も出来るし、もしご近所さんが取り憑かれていて、手持ちのアイテムがリストにあれば、それをあげることも出来るので、交流が盛んになる効果はありそうだ。

これによって、アイテムのデフレに歯止めをかけたいとのことだが、確かにアイテムの需要が全体で上昇するので、市場価格は上昇するだろう。 また、「コロわらし」がアイテムを勝手に消滅させてしまうと言うことは、アイテムの総量もこれまでより減っていく訳なので、やはり市場価格は上昇に向かうはずだ。 ただ、現状で価値が高い状態のアイテムに関しては、それを下げる効果はないだろう。 特に、場所とアイテムを合わせる必要があるから、ワープ石の価値がさらに上昇することは確実で、ワープ石に関しては供給をもっと増やさないと、「コロわらし」システムはうまく稼働しないと思われる。

一方、「お友達紹介」と言う要素も新たに加わった。 これは、友達を紹介してその人がコロプラを始めると、「栄光のリバイバル」がもらえるというもの。 au携帯電話の昨日である「サブスクライバID」を使って、二重登録によるボーナスの二重取りを防いでいるようで、新しく登録する人がauで、「サブスクライバID」を有効にしていないともらえない。 もし、au携帯電話をお持ちの方で、このサイトを読んでコロプラに興味を持ったなら、http://colopl.dip.jp/s/explainJoin.do?fid=lVgVWA924HoHCgfから新規登録していただけると、大変ありがたい。

さて、この「栄光のリバイバル」は価値が順調に上昇を続けているアイテムで、一年前には確か500プラ程度であったと思ったが、今では7000〜8000プラくらいで取引されている。 このアイテムはコロニーに設置されたアイテムを回収できる唯一の手段なので、高止まりしている現状では、コロニーの硬直化を招き、マンネリ化してしまう。 これで、栄光のリバイバルを使いやすくなるし、供給も増えるから価格も下がるだろう。 そもそも「わらしシステム」もマンネリ化打開の目的もあったそうなので、このシステムも同様の目的で導入されたものだろう。

以上のように、「わらしシステム」と「お友達紹介システム」が相次いで追加された。 「わらしシステム」についてはまだ不明な点も多いが、どちらのシステムもコロプラのゲームバランスをある程度改善しそうだ。 だが、ワープ石についてなど、まだ改良の余地はあると思われ、今後に期待していきたいと思う。

: 「ウェブ進化論」を読了

読み進めていた梅田望夫氏のウェブ進化論を読み終えた。 Web 2.0について、「あちら側」(ネットワークを介した先)と「こちら側」(ローカルのコンピュータ)と言う、印象的な言葉を使いながら、わかりやすく説明している。 多くの人に読まれているのもうなずける内容だった。 私も、最近のWebのトレンドについて全く知らなかったので、興味深く、半ば興奮しながら読むことが出来た。

「ウェブ進化論」では、GoogleやAmazonと言った「Web 2.0企業」だけではなく、「旧世代代表」のMicrosoftなどについて、企業の(創業者の)思想や、その時代背景などを解説している。 私はIT業界とはあまり縁のないところで働いているし、経営に携わっているわけもない平社員だが、こういう「どういう考え方で行動し、成功してきたか」と言うことは、非常に面白いと思っている。 その考え方をそのまま当てはめられる部分は少ないが、自分の人生戦略を考える参考にならないだろうか。

そう言えば、SNSに魅力を見つけられるかも、とも思って読んでいたのだが、SNSについては次のように触れられていた。 梅田氏は、SNSは人間がどのような関係で連鎖しているのか、の巨大地図を構築する過程、と述べている。 また、「人々をテーマごと、局面ごとに評価する」という「人間検索エンジン」とも言うべき仕組みへと発展する可能性を内在しているのである、とも述べている。

何となく、嫌悪感を覚えたのは、私が他人との関係にあまり積極的ではないからだろうか。 もっとはっきり言えば、人間関係がヘタ、と言うことなのだが、だからだろうか。 人間関係を把握すると言う仕組みが、やはり気持ち悪いし、そんな情報まで営利組織に提供してしまって良いものなのかと不安になってくる。 もともとの閉じたコミュニティと言うことや、コミュニケーションのシステム化への違和感もさることながら、気がつかなかった不安感も、感じるようになってしまった。 もちろん、先入観があって読んだから、と言うこともあるのだろうが、先入観を払拭することは出来なかった。

SNSへの不安はさておき、この「Web 2.0」による変化はどのように広がっていくのか、その次の大変化があるとすればどのように起こるのか、いろいろと興味は尽きない。 うまくまとまらないが、「ウェブ進化論」のおかげで知的好奇心がずいぶんと刺激された。 面白い本だったと思う。

モバイル: ナンバーポータビリティはどうなるか

SAFETY JAPANに、大前研一氏の連載があるのだが、携帯電話のナンバーポータビリティを話題にした、「2006年、携帯電話各社の攻防が激化する〜目が離せない携帯電話業界三国志〜」と言う回があった。 SAFETY JAPANは安全・安心・セキュリティに関係する話題を集めたサイトで、なかなか面白い連載が多い。

携帯電話のナンバーポータビリティとは、携帯電話のキャリアを替えても電話番号はそのまま引き継ぐことが出来るサービスである。 上記の記事は、企業のリスクなどがテーマのため、新規参入事業者や、ソフトバンクの戦略について話が進んでいるが、私は、ナンバーポータビリティによって、どんな変化が起こるかを考えてみたい。

記事中でも指摘されているが、このポータビリティは、あくまで電話番号に限った話で、メールアドレスは持ち出せない。 考えても見れば、番号はただの番号だが、メールアドレスにはドメインが含まれている以上、サービスを提供するキャリアと不可分なのは当然だ。 だから、記事では若い女性では移行は起きない、としている。

私は、当初「本当にそうか?例えば転送サービスがあるではないか」と思ったが、転送サービスのメールアドレスを他人に教えて運用するには無理がある。 いくつか理由を挙げてみよう。

  1. 元々の携帯電話のメールアドレスを、一度転送サービスのアドレスに変更した旨を、知り合いに伝えなくてはならない。 これでは結局キャリアを変更したときと面倒は同じで、しょっちゅうキャリアを変更するつもりがあるのなら話は別だが、そう言う人はまれだろう。

  2. 転送サービスのメールアドレスからメールを送信できない。 これは結構致命的だ。 結局、新しいキャリアのメールアドレスから送るのであれば、次の返信は転送サービスのアドレスではなく、新しいキャリアのアドレスに来るだろう。 これでは転送サービスを導入した意味がない。

    標準でPOPやIMAPを使える携帯電話があれば、この辺の問題もスムーズに行くのだろうが、PHSならまだしも、携帯電話にそう言う機能はなさそう。

と、ここまで考えてまた思いついた。 IMAPを使えるWebメールはあるのだし、いっそのことアプリで実装してはどうか? いやいや、自分のキャリアへユーザーを引き込むための魅力ある機能として、各キャリアが標準機能として導入をしはじめたらおもしろい。 ユーザーは、キャリア以外の業者が提供する、メールアカウントを契約して、そこを携帯電話のメールアドレスとして利用する。 こうすれば、変更は一度だけで済むし、その後は番号もメールアドレスも気にすることなくキャリアの変更が出来る。 いっそのこと、総務省命令で、キャリアを超えたメールアドレスを提供できるようにしてはどうか、と言った妄想までふくらんできた。

いずれにしても、ナンバーポータビリティはキャリア各社にとってもビジネスチャンスだし、他社にとっても、関連したサービスを投入するチャンスになるのではないかと思う。 私はauから変更する気は全くないが、どんな変化が起きるのか、興味は尽きない。

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